数学が好きなので数学をやります。
数学をやると雑念が追い出されます。
これに尽きる。
人生が嫌になったときはボードレールに頼るべきではなく、例えばヒュームの因果律批判やライプニッツを研究するべきだ。というのも、どうやって悲しみで悲しみを打ち消したり、詩で悲しみに対して戦うというのだろう。私は悲しい人間は数学に携わるべきだと言いたい。(1930年、19歳の時の手紙)
— シオラン (@Cioran_Jp) 2013年8月25日
まあそうかと思う。
これと似たようなことを坂口安吾も行っている。
目覚めているあらゆる時間、語学に没頭することにした。つまり、辞書をひきつゞけるのだ。私は、フランス語、サンスクリット、パーリ語、ドイツ語を一時に習い、たゞ、むやみに、辞書をひく機械のように、根かぎり、休むことなく、辞書をひくことに没頭した。そのほかに、何を考えてもいけないのだ。考えてはならぬ。考えてはならぬ。
もちろん僕は鬱でもなければ精神病でもないが、自分の抱える劣等感や憎悪によって全身の筋肉が縮こまるということは毎日なので、なるべくこれを治めたいと思う。